【認知症も人それぞれ?】症状の違いが分かる認知症の原因となる4つの病気について

実は認知症は病名のようですが、総称です。原因となる疾患は20種類以上はあります

アルツハイマー病は皆さんも聞いたことがあると思います。ベースの病気にはそれぞれ特徴があるため、しっかりと診断を受けることは重要です。中には治る認知症の場合もあります

今回は原因となる4大疾患による認知症を取り上げ、その特徴を説明していきます

認知症について押さえておくこと

認知症の定義

脳血管疾患、アルツハイマー型その他の要因に基づく脳の器質的変化により日常生活に支障が生じる程度までにまで記憶機能およびその他の認知機能が低下した状態をいう

(介護保険法第5条2から)

分かりやすくまとめると

  1. 原因となる病気の症状により、正常な脳が変化したり、脳の一部が詰まったり傷ついている等の状態になっている
  2. 元々、正常だった判断する能力が落ちてしまい生活に支障をきたしてしまう状態になっている

1,2の条件の二つが揃っている場合、認知症の診断基準に沿って認知症と診断されます

脳が詰まっている場合は脳梗塞が原因、脳が縮んでしまう場合はアルツハイマー型認知症が原因になります

脳梗塞を発症としても、リハビリで回復し、判断する能力が落ちていなければ、認知症とは診断されません

病気は色々でも必ず起きる症状

原因となる病気が色々でも進行の中で必ず現れる症状があります

〇記憶に関すること

・記憶を司る脳の部分が障害を受け、記憶の保持が困難になります(徐々に進行)

・初期の段階では直前に記憶を忘れやすいです

・体験したことを丸ごと忘れる(例:昨日、外食に行ったこと自体忘れている)

〇時間や場所、人を認識する能力

・日付、時間関係にまず最初、弱くなります

・進行すると場所や人の認識ができなくなります

〇計画立て、段取りをつける能力が低下

・料理を段取りよく調理する、服の着る順序等の段取りを踏む能力が徐々に低下します

〇言葉をうまく使う能力が低下

・言葉をうまく思い出せなくなります

・言葉の内容を理解できない、読めない、書けないなどの能力が低下していきます

上記の症状が重なってきたときに一人では生活できないこと、家族の負担が相当大きいことは想像できると思います

徘徊(はいかい)、物取られ妄想等よく聞く症状ですが、上記以外の症状は必ず起きる症状ではなく、生き方や置かれている環境、周りの接し方で出る方、出ない方がいます

また、原因となる病名によって出やすい症状もあります

次に早速4大認知症について取り上げていきます

認知症の4大疾患とは

アルツハイマー型認知症

ドラマや映画で取り上げられる病気がアルツハイマー型認知症です。たまに内容的にどうかなと思う場面もあるので、特徴等を説明していきます

上のイラストにあるように脳が縮んでてしまう病気です

  • 発症時期は40代~50代の初老期。多くは65歳以上
  • 経過年数:発症から約8年~12年程度で寝たきり
  • 原因:アミロイドβ蛋白による老人斑と神経原線維変化が大脳皮質に広範かつ大量に出現

実は脳のシミみたいな物が発症の20年前から溜まっています

続いて特徴的症状です

  • 物取られ妄想
  • 話の取り繕い
  • 礼儀正しさが残る

物取られ妄想は女性の方にとても多いです

生活の近い距離の方に被害妄想が向かいやすいため、よく面倒見ている家族にいきやすいため、事前に知っておくといいです(それでも受け入れるのは大変です)

取り繕いは本当によく見られる症状です。会話が成り立っているように感じるため、最近のニュースなど時事関係の質問をすると返答できないことが多いです

血管性認知症

続いては血管性認知症です。脳出血、脳梗塞などの病名は聞かれたことがあると思います

  • 脳の血管が出血、詰まるなどが原因の認知症になっている認知症
  • 症状が同じでなく、侵される脳の部位により、症状や経過が様々

続いて特徴的な症状です

  • 自発的に行動しない
  • 感情が高ぶり泣き出すことがある
  • 抑うつ的な症状
  • 注意力が落ちる
  • 歩行に障害が残る。転びやすい
  • トイレの失敗が見られる
  • 飲み込みの悪さ、発語がうまくできない等の症状

脳梗塞等によって障害を受けた脳の部位によって左麻痺や右麻痺の方がいますが、それぞれ症状が違うので、人によって症状は違いがあります

脳梗塞が起きる原因の疾患として、高血圧、糖尿病、高脂血症等があり、生活習慣病を持ち、内服も併せてしている方も多いです

早いうちからの健康管理が脳梗塞や認知症を予防することになるということが言えると思います

また、アルツハイマー型認知症も併発している方も一定数います

レビー小体型認知症

続いてはレビー小体型認知症です。ここ数年、診断の正確性が上がったことにより増えてきている病気です

まず概要です

  • 大脳のレビー小体と物質が沈着する
  • アルツハイマー型認知症に比べ進行が速い
  • 平均生存期間は10年未満

続いて特徴的な症状です

  • 進行性の認知機能低下
  • 繰り返すリアルな幻視(見えないものが見えてしまう)
  • パーキンソン症状
  • 注意や覚醒度の顕著な変動(1日の中で調子の浮き沈みがある)
  • 精神系の薬が効きやすい
  • 夜中に声をあげる

アルツハイマー型認知症や血管性認知症の明らかに違う症状です。脳の変形でもアルツハイマー型認知症とは変形の仕方が違います

診断はかかりつけ医では難しいため、専門医に診察する必要があります(アルツハイマー型認知症も同様です)

幻視は「カーテン越しから女の人がずっと見ている」等本当に普通に発言されます。興奮している感じではない場合が多いように思います

パーキンソン症状があるのは、パーキンソンと病気の種類が似ているからです(パーキンソンは大脳ではなく、中脳黒質という所に出現)

パーキンソン症状とは、

・筋肉の動きが固くなる

・動作がゆっくりに

・振え症状

・バランス能力の低下(転倒しやすい)

・仮面のような表情に動きがない顔の様子

・姿勢が前に傾き、歩くと突進するような歩き方

・小刻み、すり足、すくみ足歩行

・小声、小字

等です。症状の出方には差異があります。

パーキンソン病の方と同じように転倒する可能性は高く、脈絡のない妄想も見られるため、介護の負担はとても大きい病気です

前頭側頭型認知症

最後に前頭側頭型認知症です

前頭側頭型認知症とは、

  • 前頭葉と側頭葉に限局した変性をきたす疾患群
  • タウ蛋白やTDP-43、FUS等の異常蛋白の蓄積は知られているが変化の理由は不明
  • 若年期(40~64歳に多い)
  • 10年程度で寝たきりになることが多い

脳の4割を占める重要な器官である前頭葉(思考や感情の表現、判断コントロール、人格、理性的行動、社会性)と側頭葉(言葉の理解、味覚、聴覚、記憶や感情を司る)が機能低下する認知症です

他の認知症と違い、国に難病として指定されています

続いて特徴的な症状です

  • 人格変化
  • 行動の障害
  • 言語障害

初期の頃は人格変化、非常識な行動で精神疾患と間違われやすいです

「思考・判断」する力が落ちるため、周りの影響を受けやすい面があります

具体的には

・他人のまねをする

・オウム返しをする

・看板の文字が目に入ると読んでしまう

等です

また、環境に影響を受けやすい反面、「思考・判断」する力が落ちる事により、我が道をいく行動が見られます

例としては、

・万引きをしてしまう

・話し合い中に勝ってに外に出て行ってしまう

等です。他にも、同じ行動をする(いつも同じ椅子を使用、いつも同じ道を歩く等)、食欲異常、落ち着きがない、周囲に無関心、物の名前が言えない等の症状が見られます

他の認知症と違い、幻覚、妄想、初期からの直前の記憶障害等は見られません

筋力低下やパーキンソン症状を伴う場合もあり、かなり介護が大変な病気と言えます

まとめ

以上、認知症の4大原因疾患を取り上げてみました

詳しい特徴は何となくな感じでいいと思います。特徴により認知症の進行や介護の仕方のコツが違うので、しっかりと診断を受けることも大事です

診断結果によっては治る認知症もあります(硬膜下血種、ビタミン欠乏症、正常圧水頭症、アルコール中毒等)

読んでいて認知症にはなりたくないと思うと感じたと思いますが、残念ながら、とても身近な病気で誰もがなる可能性を持っています

最近は認知症も生活習慣病と予防策と変わらないとも言われています

最後までお読みいただきありがとうございました

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