【介護保険のキーマン】ケアマネジャー(介護支援専門員)に相談できること

介護保険を利用している方、そのご家族以外はケアマネジャーと接する機会はほぼないと思います

一人で身の回りのことをする一部が病気や足腰の面で難しくなり、生活で困ったことが生じた場合、介護保険等を申請し、ケアマネジャーが担当することが多いです

今回は在宅のケアマネジャーが実際の介護生活においてどんなことしてくれるのかを現場のいる立場から分かりやすく紹介します

多くの方が人生において介護を受けたり、介護する側になったりする可能性があります。ケアマネジャーは介護保険に欠かせない存在です。事前に知っておくことで人生の備えになりますので、読んでいただけると嬉しいです

ケアマネジャー(介護支援専門員)はどんな人が多い

ケアマネジャーは女性が多く介護現場からのステップアップが多い

厚生労働省ホームページが集計しているデータは以下の通りです

女性8割弱

40代から50代の年齢層が8割

〇正職員扱いが約9割

介護福祉士(介護の国家資格)保有者が7割

担当件数20人から40人未満が多く、ばらつきがある

〇担当は寝たきりの方より介護度が軽め(5段階中1、2)の方が多い

〇デイサービスかヘルパー事業所の隣にあるケアマネジャーの事務所が7割

「厚生労働省ホームページ」平成30年居宅介護支援事業所及び介護支援専門員の業務等の実態に関する調査研究事業より改変 URL:https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000500278.pdf

現場で感じるケアマネジャーの実際の印象は

女性の割合が多く、サービス事業所においても女性割合は多く、女性が活躍できる業種であることは間違いないです

年齢層については、ケアマネジャーは介護・医療現場の経験が必要なため、20代ケアマネはほとんどいないです。

相談を受ける中で相談者の価値観やキャラクター等も様々です。コミュニケーション能力が問われることや家事行為等の生活感も大事なため、それなりの社会経験がないと相談援助は難しいです

介護福祉士の割合は年々、本当に増えています。介護現場からのステップアップでケアマネジャーになる方が多いです。新人の看護師のケアマネジャーは本当に少なくなっています

介護度1や2の方の割合が多いのは単純に認定者の割合の問題だと思います。

ケアマネジャーは事務所に所属しますが、施設や病院に併設のケアマネジャーは6人から9人体制の事務所もあります。逆に1人でケアマネジャー事務所を独立して行っている方もいたりします。一番多くのは2~4人の事務所のような気がします(モコの勤務地域の話です)

よく車で走っていて看板があるような施設、病院はネームバリューがあり、相談を受ける件数も多いと思います。その辺りが担当件数がばらつく理由かもしれません

ケアマネジャーはどんなことをしてくれるのか

  • 相談者の置かれている状況や持っている能力を観察分析してくれます
  • できることは自分で行えるよう一緒に考えてくれます
  • 家での生活が続けられるよう援助してくれます
  • 業者と連絡を取り適切なサービスを調整してくれます
  • 病院とも連携してくれます
  • 相談者の意思や人格を尊重してくれます

ケアマネジャーが法律上の規定されている支援する内容を砕いて書いてみました

もう少し詳しく見ていきます

ケアマネジャーはまず生活の困りごとを整理してくれる

相談の対象となる方は幅広く、杖歩行の方から寝たきり、認知症、末期がんの方まで介護や支援が必要になった方を援助してくれます

住んでいる場所がマンションや新築、築年数の古い家、アパート等人によって様々です。同じように病気や体の状態、家族の協力状況、年金額等の収入、価値観、性格、趣味特技、友人の有無等も様々です

聞き取りの中でそんな個別の状況を整理して、相談者の置かれている状況や体の状態に合わせて困りごとを整理し、金銭面も考慮した解決策を提案してくれます

解決策は介護保険サービスだけではなく、相談者の住む範囲にある民間や地域が行っているサービス等も適宜提案してくれます

★地域包括支援センターはケアマネジャーより広範囲の仕事をしています

自分でできることは自分で選択して行うことを援助してくれる

介護保険の法律では、介護や支援が必要になっても自分のことは自分で行うことが明記されています

ケアマネジャーに限らず、関わるデイサービス等の事業所のスタッフも自分で行うことの支援を重要視しています

そのため、買い物に自分でいける方がヘルパーを利用することは特別な理由がないと難しいです

自分で行うことは体を動かすことになり、行動を自分で選択することになります

介護が必要となると家族が手伝ってしまう方が安全で手早いように感じるかもしれませんが、ご本人自身が好きな服を自分で選らぶ等、生活の行為を自分で行うことは気持ちの面でのプラス働く効果も大きいです

そのため、ケアマネジャーは家族へ介護上のアドバイスも行い、自分で行えるよう寄り添ってくれます

入院しないこと、元の生活にできる限り近づける目標が大事

入院する理由は脳梗塞や肺炎、骨折などの理由が多いです

今挙げた入院の理由となる疾患は生活習慣における予防策があります。病状の進行によっては、防ぐことが難しい場合もありますが、ご本人自身の生活リズムを整えたり、専門職が関わるような環境を導入したり、介護者のアドバイスすることで入院になることを予防していきます

入院するとベッド上の生活となり、筋力低下や高齢の場合、認知症が進行してしまうなど、元の生活に戻ることが難しくなります

年齢に応じて生活の形は変化していきますが、ご本人が過ごしてきた今までの生活の仕方には趣味や嗜好、価値観が反映されたもので必ず意味を持っています

介護が必要になったとしても元の生活を近づける工夫をする、状態的に回復が難しい方には元の生活感や生活に本人らしさを感じられるよう支援していくことも経験の積んだケアマネジャーは常に考えています

そのことを文書で表したものがケアプランです。ケアプランがないと介護保険サービスの大半は使えません(また、毎月利用する介護保険サービスがないと担当を続けることが難しい場合もあります)

ケアマネジャーは定期的に連絡訪問をしてくれる

今までの生活でケアマネジャーが介護保険を利用する方やその家族の近くで寄り添ってくれる存在であることが分かると思います

そのため、結構な頻度で家に訪問します。法律上は月に1回以上(支援の方は3か月~6か月に1回以上)です。訪問以外の月は電話で生活状況の確認をしてくれます

状態が悪いときには月に何回も訪問してくれるもあります。

生活や状態の変化に合わせて寝室や居間、トイレ、ふろ場等に環境にも目も配る必要があるため、個人情報をしっかり守った上で状況を把握します

変化を早期に発見し、必要に応じて、生活環境の見直し(サービスに追加等)を行います

入院になった場合は病院と連携してくれる

入院は防ぎたいと思ってもなかなか防げないものです。

入院になった場合は病院に自宅での生活の様子をFAX等で伝え、病院スタッフが自宅での生活をイメージして治療や退院支援ができるよう支援もしてくれます

退院が決まった頃には、退院後の生活は改めて分析整理し、病院スタッフと連携して提案してくれます

また、在宅介護の限界点を見極めて、施設入所に関する助言もしてくれます

その他色々手伝ってくれている

直接的な相談を中心に見てきましたが、それ以外にも国への介護保険請求に事業所と金銭的な管理、介護保険外の制度についての提案(この辺りはケアマネジャーによって差があります)、介護保険証の有効期限に管理や科介護保険関係書類の申請代行など多岐に渡ります

まとめ

相談者の人生の一部に登場する重要人物

ケアマネジャーは介護保険を利用する方の傍に寄り添って、その方に人生を物語とすると、人生の最終章のとても重要な役割も持つ人物です。

今回はまずケアマネジャーについてのイメージが分かってもらえればいいと思い、内容を企画しました

ケアマネジャー選びのコツや介護保険サービスについても検索してよくある内容ではなく、実際の現場で感じる言葉で伝えていきたいと思っています

今後ともよろしくお願いいたします