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【認知症の一歩手前の状態】軽度認知障害(MCI)の存在を知り、早めの認知症予防を図ろう

「認知症」という言葉は高齢化の進展に伴い、認知度は相当高くなってきたと思いますが、軽度認知障害(MCI)については知らない人がまだ多いと思います

軽度認知障害(MCI)とは認知症の一歩手前の状態です

軽度認知障害のまま放置すると5年間で4割~5割の人が認知症に移行すると言われています

認知症の相談の多くはもの忘れ症状に気づいてから3年経過した段階が多いです

今回は軽度認知障害について症状や診断、治療などについて紹介していきたいと思います

認知症の診断とは

認知症は社会生活や対人関係に支障がある

出典:厚生労働省ホームページ 平成26年12月19日 老健局高齢者支援課 認知症・虐待防止対策推進室 認知症施策の現状 資料4より一部抜粋 URL:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000069443.pdf

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認知症の診断基準は精神科領域の中で基準が定められています

  • 物忘れ + 判断力の低下、段取り、計画が立てれない
  • 意識障害はない
  • 物忘れや判断力等が社会生活や対人関係に支障
  • うつ病や他の脳の病気ではない

認知症の場合は物忘れだけでなく、忘れて段取りが組めないことで困惑が進み、対人関係に支障が出始め、家事行為を含め、社会生活に人の手助けが必要になる状態です

では、軽度認知障害(MCI)とはどのように違うか見ていきます

★認知症については別記事でも紹介しています

軽度認知障害(MCI)とは

軽度認知障害(MCI)の定義とは

出典:厚生労働省ホームページ 平成26年12月19日 老健局高齢者支援課 認知症・虐待防止対策推進室 認知症施策の現状 資料4より一部抜粋 URL:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000069443.pdf

認知症と違い、軽度認知障害(MCI)は健常者と認知症の中間の状態です

定義としては、

  1. 記憶障害かなって思うことが本人または家族が感じている
  2. 日常生活は問題なくできている
  3. 認知テストでは引っかからない
  4. 年齢や教育などの要因では説明できない物忘れがある
  5. 認知症の診断ではない

認知症とまで診断はいかないため、「何か忘れっぽいな」という段階で日常生活は一人暮らしでも成り立つ状況なので、生活に支障はでません

軽度認知障害(MCI)を放置すると認知症に移行

出典:厚生労働省ホームページ 厚生労働省老健局 社会保障審議会介護保険部会(第78回) 認知症施策の総合的な推進について
(参考資料) URL:https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000519620.pdf

別の軽度認知障害(MCI)の紹介スライドです

  • 軽度認知障害は正常と認知症の中間の状態
  • 物忘れがあるが、日常生活に支障がない
  • 年間10~30%が認知症に進行する(正常の方からは年1~2%)
  • 一方、正常なレベルに回復する人もいる(5年後に38.5%が正常化したという報告もある)
  • 認知症治療薬の効果はないとする研究が多い

気になる点は軽度認知障害の年間10~30%の方が忘れっぽいさから認知症に移行するということです

正常の方からは年1~2%しかいないため、認知症になる経過としては、軽度認知障害からの認知症移行の方が多いということが言えます

また、軽度認知障害(MCI)の内、5年以内に約半数の方がアルツハイマー型認知症に移行するとも言われています

★忘れっぽいと感じる方に知っておいてほしい冊子です

【もしかして・・】「認知症かも」と気になったときに読む冊子

軽度認知障害(MCI)の段階では回復の可能性がある

軽度認知障害(MCI)の段階では、5年後に38.5%の方が正常化したという報告も出ています

また、認知症治療薬は効果がないとする研究が多いようです

ただ、実際、軽度認知障害(MCI)と診断された方は予防的に薬を処方してもらう方が多いようにも感じます

軽度認知障害(MCI)の予防策としては、認知症予防とあまり変わらないと言われます

★以下の記事で認知症予防については紹介しています

【認知症はどこまで予防できる?】認知症の発症を抑える効果がある生活習慣とは

軽度認知障害(MCI)も年齢のリスクには注意

出典:厚生労働省ホームページ 厚生労働省老健局 社会保障審議会介護保険部会(第78回) 認知症施策の総合的な推進について
(参考資料) URL:https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000519620.pdf

上の図は認知症の方の年齢別の割合です

80歳過ぎた辺りから右肩上がりで認知症の方の比率は増えていきます

また、高齢者の4人に1人は認知症と軽度認知障害(MCI)の方とも言われます(2012年時点)

年齢が高くなることで認知症になるリスクは高くなるため、健康的な生活を早い段階から意識していくことはとても重要と言えます

まとめ

軽度認知障害(MCI)は早期発見が大事

軽度認知障害(MCI)の段階では健常な状態に戻れる可能性があり、早めに気づいてかかりつけ医に相談することが大事です

認知症の方が相談に来る段階はもの忘れが出始めてから3年程度経過した方が多いです。生活に支障が出る段階で相談するのではなく、早めに相談することが大切です

今回は軽度認知障害(MCI)について紹介しました

モコのブログでは介護予防、高齢に関わる制度、施設に関する情報なども紹介しています

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【認定がなくても大丈夫】一部の介護サービスが利用できる仕組みを知っておこう

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