デイサービスを提案する際の事前準備について

デイサービス(通所介護)は在宅サービスの中で提案する機会の多いサービスです

デイサービスを生活の中で取り入れることで、利用者やその家族の生活の困りごとの多くを解消することができます

そんな利用率の高いデイサービスの提案を効率よく行うことができると実は業務時間の短縮の効果も高いです

今回はデイサービスの提案が効率よくできるようなポイントを紹介します

書いてあることは経験を積むと当たり前にできることも多いですが、ケアマネジャーの仕事は個人プレーの側面も多く、指導を受ける場面でコツを獲得できないと気づかず、非効率的に仕事をしていたということもよくあります

介護職で将来、ケアマネジャーに関心ある方や新人ケアマネジャー向けの方におススメです

 

業務の効率化は事前の準備が大事

管理者モコも色んな先輩から教えてもらったり、動き方を見てコツを盗んで今どうにか仕事ができています

それなりの経験を積んでも、まだ気づかされることが多いのも、この仕事の魅力かもしれません

デイサービスを定期的に見学して特徴をつかんでおく

コロナ禍で難しい面もありますが、見学をしておくことはとても重要です

ケアマネジャーが見たことがない事業所は紹介しづらいです

デイの相談員に電話で確認することもできますが、パンレットに見えない部分は直接、目で見た方が利用者に提案する際、伝わり方が違ってきます

  • 他利用者の年齢層、男女比
  • 施設の広さ、利用者間の距離感、空気感、清潔感
  • 入浴等の対応
  • スタッフの年齢層、接遇、余裕の有無
  • 相談員の対応能力
  • 自費の料金設定
  • 個別機能訓練等個別加算の中身

サービスの差別化を図っている事業所が多いので、事業所毎にカラーがあります

また、施設の雰囲気等、ハード面、スタッフ対応のソフト面は見学である程度つかむことができます

特に相談員と話すことで家族への対応力やリスク管理能力も推し量ることができます

栄養や口腔の法改正で追加されているので、個別加算の中身についても把握しておくといいです。

最近はカスタマーハラスメントも問題視されており、事業所のクレーム対応にケアマネジャーが毎回、追われることも多いので、サービスの質が安定している所を把握し、相談員と関係を築いておくことが結果的に業務の効率化につながります

軽減制度対象の把握

サービス選定の際、本人に合ったサービスを優先しがちですが、今後は経済的困窮ケースが増えてきます

貯金がない、年金が少ない等の場合、社会福祉法人減免の対象となり、減免制度を利用している事業所を紹介した方がいい場合もあります

社会福祉法人減免は社会福祉法人によって行っていない所もあるため、事前の確認が大事です

★R3.8の法改正により施設入所を簡単にしづらくなる可能性も出てきました

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利用者・家族のアセスメントを適切に行う

「アセスメントが大事」はケアマネジャーになったら、何度も事例検討や研修等でよく聞く言葉です

法律上のアセスメント標準項目はそれなりに大事な事柄ですから、そこからどう利用者の個別の生活に合わせた内容を聞き出し、その生活に至った背景や課題にたどり着くかが大事です

また、信頼関係の構築もできていないと、面談の中で、希望や意向なども聞き出せないですし、そこからニーズやフェルトニーズを整理することもできません

この辺りは個別援助技術の範疇なので、経験の積み重ねや研修参加を通じてある程度のラインまでは伸びていきます

関係ができ、意向や課題、ニーズが整理できていれば、ケアマネジャー側のペースでデイサービスが提案できるようになります

電話で事前に確認する

連絡手段のほとんどは電話になります

最近は家族も仕事をしていることが多くなり、メールでのやりとりも少し増えてきた印象です

訪問アポを取るときの電話で、利用者の自宅に訪問する前に利用者や家族の希望をあらかじめ聞いておくといいと思います

デイサービスの希望を事前に聞く事ができれば、希望に応じたデイサービス事業所のパンフレットや料金表、利用票等、用意しておくことができます

事前に受け入れ可能曜日等、デイ相談員と確認することもできます

時代に沿って便利グッズを使用する

日常生活ではタブレット等、便利な物が溢れています

利用者は高齢ですが、その家族は電子機器に利用に慣れています。電子機器を使って事前に資料をデータ化などすることも効率化の方法です

タブレットやノートPCの活用

提案の際、タブレットやノートPCを利用するのも一つの方法です

写真や動画、料金等のデータ、エクセルが得意であれば、簡単な料金計算の仕組みも事前に準備することができます

写真はスワイプで大きくできるので、利用者にとってもメリットのある仕組みですし、動画のほうがイメージは伝わりやすいです

デイ事業所もケアマネジャーに紹介されなければ利用者を増やすことができないので、写真や動画撮影等は拒否しないことが多いです

ブログもしている事業所も多いので、細かい雰囲気感も伝えることができます

訪問した際にデイサービス希望が出て、分厚いファイルから説明する、もしくは、忘れて再度訪問するはよくあることです。パンフレットも渡した都度、コピーで準備しておかなくてはなりません

最初は手間がかかりますが、仕組みを居宅介護支援事業所全体で仕組みを作れば、効率化になります

また、デイが同じ法人内であれば、事業所に定期的にクラウドに更新してもらえば、最新の情報を手間なくケアマネジャーが活用することもできます

デイサービス以外の資源把握

ケアマネジメントにおいては、デイサービス希望があってもデイサービスに行くことがベストな支援ではないこともあります

 

本人の望む生活の実現が大事

本人の望む生活の実現において、慣れ親しんだ環境に戻れるか、分析して、デイサービスと併用したりして、地域の資源を紹介する、元の生活に戻る支援をすることも本人のよりよい支援においては大事だったりします

希望よりニーズが何かということですね

考え的にはその方がいいですが、今まで仲良く過ごしてきた人と話せるほうが本人にとってよい場合もあるし、状態が落ちた姿を見られたくない思いがあるかもしれないし、利用者のADLとして実現が難しい場合もあります

また、家族や相手側の反応も大事になってきます

インフォーマルは、利用者の地域との関係性、地域の福祉的な考えの土壌ができていないと難しいの現状です

フォーマルサービスと違ってインフォーマルな資源を活用するのは、実は形式(フォーマル)化されていないため、ケアマネジャー単独で調整するのは難しさがあります

そのため、実現可能な要支援や事業対象者段階で地域と接点を持つ生活が送れていると、介護になっても地域とつながる可能性も広がっていきます

体操教室、サロン、趣味の場等の把握

国が施策を進めている兼ね合いで本人の近隣に体操教室やサロン等の集まりの場が増えています

体操教室やサロンは申し込みの仕組みや窓口があり、フォーマルサービスに近い側面があります

総合事業の通所Bとして設定している自治体もあるかもしれません

利用者に会話能力が高ければ、そのことは利用者の強みであり、同じ地域の高齢者と話す機会を持つことで本人のセルフマネジメントや意欲への刺激を促すことができる場合もあります

また、家族力があれば集まりの場まで送り迎えができ、紹介範囲も増やすことができます

インフォーマル資源は自治体によって差がありますが、市役所が整理していたり、生活支援コーディネーターや地域包括支援センター、社会福祉協議会が情報を持っていることが多いです

地域包括支援センターや生活支援コーディネーター等の活用

自治体によって配置に差がありますが、生活支援を整備する役割を持っているのが生活支援コーディネーターになります

生活支援コーディネーターは地域のキーマンとつながっており、顔も定期的に出しているため、地域資源に詳しく、住民の自発的な動機から生活支援につなげる後方支援もしています

地域包括支援センターは業務上、生活支援コーディネーターと連携共有していることが多く、情報を持っていますし、地域ケア推進会議も地区で開き、地域のキーマンとつながっています

地域の資源情報を持っている関係機関と相談しやすい関係を築いておくことも重要です

地区によってどの地区が認知症の理解があるか、ここ数年で差が出始めているので、事前の情報収集として考えておく流れがきています

また、地域包括支援センターは包括的継続的ケアマネジメント支援の役割の中でケアマネジメント支援の環境整備を後方支援することが求められています

地域包括ケアシステムの連携を話し合う上で、インフォーマルサービスが使いやすい仕組みづくりを話し合って、地域の即した仕組みを作っておくことも効率化につながっていきます

介護支援専門員間の連携体制

ケアマネジャー間で情報交換できる仕組みも大事です

事業所が数人規模であれば、事業所内である程度、確認ができ、事業所に電話に確認するなど、無駄な時間を削ることにもつながります

ケアマネジャー同志、連携することでデイサービスの実際の利用者の声も知ることができます

まとめ

以上、デイサービスを提案する際の事前準備をすることで業務の効率化や連携による仕組みづくりにより効率化ができる可能性があることを紹介しました

カイゴノートでは今後もケアマネジメント業務中心に実務的な情報を紹介できればと思っています

最後までお読みいただきありがとうございました

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