【介護サービスじゃ足りない】老後の生活の質を高める民間サービスの活用について

介護保険においては法律の中でサービスの基準が決められており、生活の細かな要望や困りごとが解決されないことも少なくありません

団塊の世代が高齢者になっていく中で生活の支援に対するニーズは多様化され、介護保険サービスだけでなく、民間サービス(インフォーマル資源)の活用が求められています

実はあまり知られていませんが、厚生労働省と経済産業省、農林水産省が介護保険外サービスの活用を促すために作った高齢者の生活の質の向上を図ることを目的にしたガイドブックがあります

元気高齢者の方が読んでも参考になる情報が載っていますが、作られた背景は、民間サービスがケアマネジャー地域包括支援センター、自治体等に情報が行き届かないため、保険外サービスを整理したようです

今回はガイドブックを元に高齢者の生活を支える民間サービスについて取り上げてみたいと思います

老後生活に役立つ民間サービスのガイドブック

出典:厚生労働省ホームページ 地域包括ケアシステム構築に向けた公的介護保険外サービスの参考事例集 URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000119256.html

事例集の中身は老後の生活のヒントがいっぱい

国の事例集では介護が必要になっても生活の喜びや楽しみを感じる事ができ、生きがいや楽しみを持って地域で暮らしていくことが大事と考えています

地域包括ケアシステムというのは、分かりやすく言うと、高齢者をみんなで支える社会の仕組みづくりのことです

事例集は買い物といった基本的な生活を支える分野の見守り、食事、買い物といった基本的な生活のみでなく、旅行や外出や趣味なども含め、幅広い領域を取り扱っています

介護が必要になると家族での旅行や外出も少なくなり、デイサービス中心の生活になってくることが多いの現状です

デイサービス自体もよいサービスですが、民間サービスは多様化しており、うまく介護保険以外のサービスを使うことで、介護が必要になっても介護保険ではできない本人らしい時間を作ることができます

別記事で家中心の家事関係の民間サービスは紹介しているので、今回は旅行や移動、運動などの民間サービスについて取り上げてみたいと思います

家事関係の民間サービスはこちら→→介護ヘルパーができないことを補う老後の生活を支えてくれる民間サービス

事例集のリンク先はこちら→→厚生労働省ホームページ:地域包括ケアシステム構築に向けた 公的介護保険外サービスの参考事例集

生活を支える移動や旅行、趣味などの民間サービス

移動関係の民間サービス

出典:厚生労働省ホームページ 地域包括ケアシステム構築に向けた
公的介護保険外サービスの参考事例集より一部抜粋URL:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/guidebook-zentai.pdf
出典:厚生労働省ホームページ 地域包括ケアシステム構築に向けた
公的介護保険外サービスの参考事例集より一部抜粋URL:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/guidebook-zentai.pdf

まずは事例集の中にある老後生活を支える移動面の民間サービスの紹介です

事例集では、日本交通株式会社のサポートタクシー制度が取り上げられています

  • 買い物(三越と提携)、観光、墓参り、家族の結婚式などタクシードライバーが付き添いサポート
  • 介護・応急対応等の専門スキルを身に着けたスタッフが対応
  • 独自開発のアプリを使用
  • 時間制の料金システムを採用
  • JAL ANAとも提携し、空港の搭乗口までサポート

介護保険ではタクシー代については一部補助がある程度です

観光や墓参り、旅行のために介護保険でヘルパーを使うことはできません

民間のタクシーを利用することで生活に楽しみや自分らしさが生まれます

利用客は70代で介護認定を受けていなくても足腰に不安のある方が利用されているようです

現場レベルでは個人で介護タクシー事業を始める方も多くなり、タクシー運転手がヘルパー資格を持っているスタッフを配置していることは多くなりました

上記のようなサービスが全国展開されていくといいですね





旅行・外出支援系

出典:厚生労働省ホームページ 地域包括ケアシステム構築に向けた
公的介護保険外サービスの参考事例集より一部抜粋URL:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/guidebook-zentai.pdf
出典:厚生労働省ホームページ 地域包括ケアシステム構築に向けた
公的介護保険外サービスの参考事例集より一部抜粋URL:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/guidebook-zentai.pdf

続いては事例集から旅行・外出支援に関わる民間サービスです

  • 介護技術と旅の専門知識を持つ「トラブルヘルパー」が身近なお出かけから、旅行までサポート
  • 全国にトラベルヘルパーセンターの拠点がある。JTB、郵船クルーズとも提携
  • 介護が必要な方や障害がある方でも参加できるユニバーサルデザインツアー
  • 企画型とオーダーメイド型の旅行を企画(海外旅行も可)ツアーにはヘルパー資格を持ったスタッフが同行

施設に入ると「育った故郷の景色が見たい」「大切な思い出の場所を訪れたい」「墓参りや家族の結婚式に出たい」などを叶えることは難しく、ほぼ施設の中で生活される方が多いです

こういったサービスがあることで介護が必要な方でも家族と旅行に行くこともでき、家族や親しい人との大切な時間を作ることもできます

今は旅館やホテルでもバリアフリーや手すりを完備している所も増えています





運動系の民間サービス

出典:厚生労働省ホームページ 地域包括ケアシステム構築に向けた
公的介護保険外サービスの参考事例集より一部抜粋URL:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/guidebook-zentai.pdf
出典:厚生労働省ホームページ 地域包括ケアシステム構築に向けた
公的介護保険外サービスの参考事例集より一部抜粋URL:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/guidebook-zentai.pdf

続いて運動系の民間サービスです

  • フィットネスで高齢者が取り組める運動系プログラム(市の介護予防事業と連携)
  • フィットネスでの認知症予防プログラム
  • デイサービス場所で時間外に住民向けのヨガ教室開催
  • ネット配信でデイサービスでの医療・介護情報(調剤薬局と連携)、椅子ヨガなどのプログラム提供

まず、一般向けでは激しいフィットネスクラブの内容を高齢者向けにプログラム化したビジネスモデルです

介護保険はある程度、弱くなる等の状態にならないと受けられない部分はあります

介護予防の観点からはそれより前に運動習慣を持って、予防を図る方が効果的なため、元気高齢者のニーズを捉えたサービスとも言えます

もう一つは地域に何か所かあるデイサービスを介護保険利用の人だけでなく、一般の人にまで広げたモデルです

デイサービス以外の場所を時間外に提供して、一般住民が理学療法士等の椅子ヨガを受けられたり、ネットを使って無料でデイサービスのプログラムをネット配信するなどしています

デイサービスにとっては認知度が高まり、将来のサービス利用者につなげられ、地元住民等は運動をタダで受けられるので、双方にとってメリットのある取り組みです

デイサービスは全国どこでも増えているので、柔軟に地域に開放されて、高齢者の方が使える等、取り組みが広がるといいと感じます





まとめ

需要があれば供給が生まれる

 

以上、集例集からの民間サービス紹介でした

その他、趣味や美容、地域コミュニティなど民間の独自サービスがありました(やや事例集は見づらいかもです)

事例集のリンク先はこちら→→厚生労働省ホームページ:地域包括ケアシステム構築に向けた 公的介護保険外サービスの参考事例集

団塊の多様な価値観が増えてくると、本人の望む生活を支えていくために民間サービスをうまく提案して、生活の中楽しみや生きがいの要素に取り入れていく機会も今後は増えていきそうです

民間サービスは市場原理に基づいているので、需要があれば、サービスが生まれます

需要が多ければ、コストも安くなるので、こういった介護保険以外のサービスが身近に増えてくるといいと思います

最後までお読みいただきありがとうございました