【どのくらい?】高齢になってからの平均貯金額と支出の中身

年代ごとに支出にかかる項目は違いがあります

年金だけでは生活が厳しい時代に入っていく中、高齢期の消費支出の傾向を知っておくことは将来の準備や心構え、日々の節約意識につながります

今回は高齢になるとどの項目の支出の割合が多くなるのか、備えとなる貯金額の平均値や中央値にについて紹介したいと思います

国際比較でみる高齢者の割合

高齢者人口の割合は30%近い

総務省統計局ホームページ:統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-より一部抜粋 URL:https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1130.html

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  1. 日本 28.1%
  2. イタリア 23.3%
  3. ポルトガル 21.9%
  4. ドイツ 21.7%
  5. フィンランド 21.6%

国際的にみても日本の高齢化人口の割合はダントツで世界1位です

世界の65歳以上の人口割合は8.9%

総務省統計局ホームページ:統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-より一部抜粋 URL:https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1130.html

先ほどの高齢化率を65歳~74歳、75歳以上に分けた棒グラフです

全体の高齢化率を経済大国から見ると

  • 日本 28.1%
  • アメリカ 15.8%
  • 中国 11.2%
  • 韓国 14.4%

韓国もお隣ということで載せてあります

経済大国のアメリカ、中国の高齢化率は低く、中国は一人っ子政策の反動で介護の問題等が発生していますが、アメリカは人口流入もあり、人口は増加傾向です

日本は経済的も弱くなっていくため、財政的にもなかなか厳しい状況にあるといえます

また、世界人口の中で65歳以上の方はたったの8.9%です(2018年)

高齢になってからの支出傾向

2人以上の高齢者世帯の消費支出

総務省統計局ホームページ:統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-より一部抜粋 URL:https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1130.html 

上の図は2017年の消費品目別の2人以上の高齢者世帯のレーダーチャートです

1.00より多いと消費が多いことになります(65歳未満の世帯と比較)

  1. 保健医療 1.69倍
  2. 光熱・水道 1.26倍
  3. 食料 1.17倍

保健医療の支出が増えてくることが分かります

グラフにはありませんが、保健医療の内訳の中で、診察代だけでなく、健康食品関係が増えています

また、「その他の支出」項目内において、「交際費」が1.79倍と高い数字になっています

これは世帯外の子や孫への金品の贈与が増えるためです

年代別の年間の健康食品支出額

総務省統計局ホームページ 家計簿からみたファミリーライフより一部抜粋 URL:https://www.stat.go.jp/data/kakei/family3/index.htlm

先ほどの健康食品関係が多いことを別の資料から見てみます

右肩上がりで健康食品への支出が見られます

このことは健康食品への購買意欲があることを示し、理由は健康面に不安があるからといえます

40~50代は教育費の出費が多い

総務省統計局ホームページ 家計簿からみたファミリーライフより一部抜粋 URL:https://www.stat.go.jp/data/kakei/family3/index.html

高齢になると教育費はほとんどかかりません

ただ、40代~50代の時期は、子供が大きくなるにつれて、出費の割合が高くなってきます

教育費は抑えることが難しい出費の項目ですが、40代から50代辺りにうまく貯蓄の方もある程度したいところです

スポーツをする高齢者は増えている

総務省統計局ホームページ 家計簿からみたファミリーライフより一部抜粋 URL:https://www.stat.go.jp/data/kakei/family3/index.htm

上の図は世帯主の年代別のスポーツ施設への支出額です

60歳代まで右肩上がりになっています

60代の支出が一番多く、スポーツやフィットネス施設は高齢者の方の参加が増えていることを示しています

年2万円くらいの支出平均ですが、60代~70代の方にとって値段に見合う価値のある場所といえるかもしれません

外食は60歳未満より支出が少ない

総務省統計局ホームページ 家計簿からみたファミリーライフより一部抜粋 URL:https://www.stat.go.jp/data/kakei/family3/index.htm

続いて食費の支出です

60歳以上は家で調理することが多くなり、外食への支出は減ってきます

また、男性は女性に比べると外食や調理済み食品、飲酒・飲食の割合が高いです

男性は介護になる原因において脳疾患血管の割合が高く、食生活が影響している可能性もあると思われます

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女性はペット関連費の支出も多い

総務省統計局ホームページ 家計簿からみたファミリーライフより一部抜粋 URL:https://www.stat.go.jp/data/kakei/family3/index.htm

続いてペット関連費の支出のグラフです

女性(35歳~59歳)がダントツで支出が多く見られます

年間3万5千円程度の支出ですが、ペット市場は年々増えており、今後、生活の中で支出額が増えてくるかもしれません

高齢者世帯の貯蓄額

高齢者世帯の貯蓄は2400万円弱

総務省統計局ホームページ:統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-より一部抜粋 URL:https://(ww.stat.go.jp/data/topics/topi1130.html

最後に高齢者世帯の貯蓄残高の年間推移です

  • 貯蓄額平均は2386万円
  • 貯蓄額中央値は1560万円

不動産は含んでいないグラフになります

多いか少ないかは感じ方はそれぞれな気がしますが、100万円未満の貯蓄の方も割合も多く、貧富の差があると言われています

実際、相談援助の研修では、今後、生活困窮者が増えると言われており、年金額だけに頼らないようにしていく必要があります





まとめ

支出傾向を知り、生活をイメージしておく

今回の記事のまとめです

  • 日本は国際的にも超高齢社会。経済の停滞や財政面で厳しくなることが想定される
  • 高齢になると健康面(スポーツクラブ、健康食品)への支出が多い
  • 孫や子供への援助の支出もある
  • 貯蓄額中央値は1560万円。貧富の差も大きくなっている

支出の特徴を知り、老後の生活への備えをしていきましょう