【将来のために】施設の特徴が分かる特別養護老人ホームの入所者の状況や終身への対応状況

施設入所を考える際、色んなタイプの施設や住まいの形があります

それぞれ施設には特徴があり、事前に知っておくと施設選びの時に迷いが少なくなります

今回は特養(とくよう)とも略される特別養護老人ホームについて紹介します

特別養護老人ホーム(特養)とは

特別養護老人ホームの特徴とは

特別養護老人ホームは介護保険上は介護老人福祉施設という名称になります

また、特別養護老人ホームはよく特養(とくよう)と略されます

施設の特徴としては

  • 介護度3以上から入所が基本(特例あり)
  • 費用が安い(低所得の方)
  • 基本的には終身の施設
  • 医療スタッフ配置は少なめ
  • 入所待ちがある
  • オムツ代は施設が負担
  • 入居時の一時金は不要

順に説明していきます

中重度の方がほとんど

引用:「厚生労働省ホームーページ」R2.8.27介護給費分科会 介護福祉施設資料より一部抜粋・編集 URL:https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000663498.pdf

※画像をクリックすると拡大できます

特別養護老人ホームは原則、介護度3以上の方からしか入居できません(特例はあります)

そのため、平均要介護度は3.95と高く、生活全般に介護が必要な方が入所されています

引用:「厚生労働省ホームーページ」R2.10.30介護給費分科会 介護老人福祉施設の報酬・基準について(検討の方向性)より一部抜粋・編集 URL:https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000689880.pdf

上の図は認知症の方の割合です

ほぼ75%の方が重度の認知症(日常生活に支障をきたす症状や意思疎通の困難さが見られるレベル)です

認知症がない方は円グラフの白塗りの部分でほぼいません

★認知症については別記事で紹介しています

【認知症も人それぞれ?】症状の違いが分かる認知症の原因となる4つの病気について

【知らない人も多い?】薬代や医療費を無料にできる認知症を発症した後に行う申請手続き

低所得の方は費用が安くなる

費用は本人の所得、配偶者の収入、世帯員の収入、貯金などにより差が出ます

新しいタイプの特別養護老人ホームで、減免の制度に該当しない場合は有料老人ホームより少し安いもしくは同額くらいです

有料老人ホームと違い、おむつ代が施設負担な点は経済的メリットがあります

★特別養護老人ホームの料金や施設タイプについては別記事で紹介しています

【施設料金が10万円以下に?】費用が抑えられる安い施設を探すポイント(特養編)

★所得や貯金等が少なめの方が使えるかもしれない制度の記事です

【利用前に知っておこう】家計が助かるサービス事業所選びで介護費用を安く抑える方法

★特別養護老人ホームは医療費控除の対象施設であることを紹介しています

【サービスの組み合わせで変わる?】税金が戻ってくる介護サービスの医療費控除の仕組み

特別養護老人ホームの入所期間は平均4年程度

引用:「厚生労働省ホームページ」H29.7.19 介護給付費分科会 介護福祉施設(参考資料)より一部抜粋・編集 URL:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000171814.pdf

特別養護老人ホームの平均の在籍期間は4年と長いですが、法律的には在宅を念頭においてサービスを提供することとされており、施設の目的としては終身ではありません(実際は在宅に戻る方はほとんどいません)

4人に1人は病院に生活の場所が変わる

引用:「厚生労働省ホームページ」H29.7.19 介護給付費分科会 介護福祉施設(参考資料)より一部抜粋・編集 URL:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000171814.pdf

特別養護老人ホームでは全身状態が徐々に悪くなる方が多いため、入退院を繰り返すことも多いです(肺炎が一番の要因)

長期入院となった場合(3か月以上)や施設で対応できない医療処置が必要な状態になった場合は、退所扱いになることもあります

そういった意味では必ずしも終身施設とは言えず、生活の場所が病院に移ることもあります(円グラフの25%弱)

逆に施設での看取りも増えている現状もあり、施設で最期を迎える方も増えているのも特徴の一つです

元気な時は施設で最期を迎えたいとは思っていない

引用:「厚生労働省ホームページ」R2.11.5 介護給付費分科会 地域包括ケアシステムの推進(検討の方向性)より一部抜粋 URL:https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000691738.pdf

家族に迷惑かけたくない思いから施設を将来考えている方も多いと思います

施設にはメリットやデメリットがあり、よく考えると自宅で介護を受けた方がいいことに気づく方もいます(H24 高齢者の健康調査では自宅で最期を迎えたい方は55%)

医療スタッフの配置は少なめ

引用:「厚生労働省ホームページ」H29.7.19 介護給付費分科会 介護福祉施設(参考資料)より一部抜粋 URL:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000171814.pdf

先ほどから見てきたように中重度で寝たきりや認知症の方が多いです

時代の流れから施設での看取りも加わり、職員は人員不足も重なり、精神的肉体的負担を抱えながら業務に当たっています

そのため、医療面の充実も図られるとよいですが、現状は医師の配置は非常勤が多く看護師の負担が多く、特別養護老人ホームの課題の一つになっています

入所までには待期期間がある

特別養護老人ホームは地域差はありますが、有料老人ホームのように空きがすぐに見つかるようなことは少ないです

古いタイプの施設は料金が安く、待期期間が長い傾向があります

新しいタイプの特別養護老人ホームは料金が有料老人ホームと差が少ないことから以前と比べると早めに入所できる地域も出てきているようです

※入所条件等についてはまた別記事で紹介予定です

まとめ

施設の特徴をよく知っておくことが大事

データから特別養護老人ホームの特徴をまとめてみました

特徴を知ることで人生の航路選びの参考にしていただけると嬉しいです

★特養と似ているようでタイプの違う施設の紹介です